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審査のないクレジットカードはある?不安な人は温情発行を狙おう

クレジットカードの発行には「温情発行」というタイプがあります。

「温情」という言葉は「思いやり」という意味があります。クレジットカードの思いやり発行とはどんな意味なのでしょうか。

 

[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”kuro-kihon.png” name=””]機械的なイメージがあるクレジットカード会社に温情などあるの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”shiro-garugaru.png” name=””]無礼な!温情はある。そして温情発行もある![/speech_bubble]

この記事では、温情発行の意味と各クレカの発行状況に迫ります。

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”shiro-kihon.png” name=””]特に「クレジットカードの審査が心配!」「発行したいけど年収や職業で審査に引っかかりそう」という方は覚えておきたい知識、それが「温情発行について」です[/speech_bubble]

 

目次

審査がないクレジットカードはある?ありません!

クレジットカードを発行する際に避けて通ることができないのが「審査」です。

クレジットカードの「クレジット」とは「信用」を意味します。

信用するからこそクレジットカード会社はその人の名義でカードを発行します。

そして、キャッシュ(現金)なしでの決済を可能にし、クレジットカード会社側が立て替え払いをして、決まった日付に使った代金分だけ引き落としをします。

「まとめて支払い」「クレジットカード会社が立て替える」「キャッシュレスで買い物できる」という性質があるクレジットカードの発行は、カード会社から信頼を得てはじめて可能なのです。

 

カード会社側からの信頼とは「いい人だよ」という個人の性格面の評価はほとんど関係ありません。

人付き合いが上手だとか、子供の面倒をよく見るだとか、そういった「長所だよね」というところもほぼ関係ありません。

クレジットカード会社がカード発行の申し込みに対して「この人は信用できるかどうか」は主に申込用紙に記載した年収や仕事といった情報で判断します。

「後払いにしてもきちんとお金を払ってくれるか」を情報から判断し、クレジットカードを発行するかどうかをカード会社側が決める手続きを「審査」といいます。

 

審査の存在しないクレジットカードは存在しません

どのクレジットカード会社も、申し込み基準は公開していますが、審査基準は公開していません。

審査に落ちても、なぜ落ちたのかも教えてくれません。

立て替え払いをしたお金を回収することができなければ、クレジットカード会社は大損してしまいます。

だからこそ審査では、そのクレジットカード会社がカードを発行しても大丈夫かどうか、慎重に判断されます。そして、カード会社側が不安を感じれば審査で落とされてしまいます。

 

クレジットカードを発行したい人にとって「審査」は大きな心配事項です。

しかし、カード会社がお金を回収できなければ会社自体が揺らいでしまうからこそ、審査の存在しないカードは存在せず、審査落ちはどんなカードでもあり得ることだと覚悟しなければいけません。

そして、カード会社側の審査基準を超えていなければ容赦なく残念な結果に終わることも覚悟しておかなければいけません。

 

しかし、時に審査落ちするようなケースでも、クレジットカードが発行されることがあります

[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”kuro-kihon.png” name=””]これが温情発行?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”shiro-kihon.png” name=””]YES[/speech_bubble]

温情発行とは?審査に通るか不安な人は温情発行を狙おう

「本来は審査で落とすケースなのだけど、とりあえず今回は発行しますね」というタイプのクレジットカード発行形態を「温情発行」といいます。

 

例えば「年収がそのクレカ会社の審査パス基準に達していない」場合や、「申し込み基準があまりにぎりぎりすぎて、審査で落とそうと思った。

けれど、今回はとりあえずパスさせましょう」という場合が温情発行にあたります。

つまり、落とすべき、あるいは落ちるような申し込みだったのに「カード会社の思いやり」「カード会社側の、ぎりぎりだけど審査に落とさず、とりあえず様子を見ようという考え」でカードが発行されるケース全般を「温情発行」と呼びます。

 

クレジットカード会社が温情発行する理由は?

クレジットカードの申し込みの中には、クレジットカード会社からみて

「ぎりぎりで審査基準に満たない」

「年収面では審査落ちのラインだけれど、職業を見ると今後収入が増える可能性がある」

「一部は審査基準に満たないが、他の面は突出していて総合的には審査パスでもいいのではないか」

「判断が難しい」

みたいな申し込みがあります。

クレジットカード会社はクレジットカードを発行し、決済に使ってもらうことによって利益を得ています。

できるだけ多くの顧客にカードを持って欲しいと本音では思っています。

でも、リスクのあるお客にはカードを発行して、万が一お金が戻ってこなくなるリスクは避けたいものです。

 

申し込み者の中には、リスクのある顧客か、カードを発行したらよいお客になってくれるか、カード会社側がなかなか判断できない人がいます。

そんな時にカード会社は「じゃあ、試しにカードを持たせてみよう」と考えるわけです。カード会社が温情発行する理由は「様子見」のためです。

 

温情発行カードは見た目でわかるの?

温情発行だからといって温情発行専用のカードが送られてくるわけではありません。

温情発行であれ、普通に審査パスしての発行であれ、基準を大幅に上回ってのカード会社大歓迎の発行であれ、「審査をパスしてクレジットカードが発行される」ということに違いはありません。

温情発行なのかそうでないのかは、カードの券面を見ただけではわかりません

また、クレジットカード会社に問い合わせても「今回は温情発行です」とは答えません。

 

ただし、「温情発行かそうでないのか」は、発行されたクレジットカードのショッピング枠やキャッシング枠を見れば、温情発行であることが予想できると言われています。

 

温情発行の場合、ショッピング枠が最低ラインまたは極端に低いことが多いです。

例えばショッピング枠の最低ラインが10万円で、最高ラインが100万円のクレジットカードに申し込んだとします。

通常の発行では、70万円の枠であったり、50万円の枠であったりと、その人の年収や職業に合わせて枠が流動的に定められます。

しかし温情発行の場合はあくまで様子見で、リスクのある顧客かどうかカード会社側が判断に迷っているというケースですから、枠が最低ラインである10万円で設定されることが多いです。

キャッシング枠も最低であるゼロが初期枠として定められることが多いです。この最低ラインの枠での発行を「温情発行」と呼ぶこともあります。

 

クレジットカードの見た目からは温情発行であるということはわからず、カード会社も温情発行かどうかは教えてくれません。

しかし、温情発行の場合はショッピング枠とキャッシング枠が最低ラインの枠で定められていることが多いという特徴があります。「最低ライン」「極端に少額」の枠で様子見をするためです。

 

クレジットカードの温情発行は増枠できるの?

温情発行でも、カードを発行してもらったことに違いはありません。

ですから、温情発行でも通常通りカードを使うこともできますし、増枠の申請をすることもできます。

温情発行だから増枠申請できないというわけではありません。また、「〇月〇日まで増額申請できません」という制限がついていることも基本的にありません。それぞれのカード規約に従います。

 

ただし、増枠申請が通るかどうかは別問題です。温情発行の場合、カード発行後すぐに増枠申請をしても申請が通らない可能性が高いです。なぜなら、カード会社側が少ない枠で様子見をしている段階だからです。

様子見をして「このお客さんは大丈夫」という確証を得ない限り、カード会社側にとってはリスクをはらむ顧客として要注意状態です。

 

様子見段階ではなかなか増額の申請が通らない可能性がありますが、カードをきちんと使って引き落とし日に使用額が引き落としできていれば、カード会社側もいずれ信頼感を強めます。こつこつとクレジットカードを枠内で使うことによってカード会社の信頼を得るところからスタートしましょう。

 

温情発行からゴールドやプラチナにも!もちろんブラックも

 

カードのショッピング枠やキャッシング枠から温情発行だということが予想できても、通常通りにカード発行されたという事実は変わりません。カード会社側が様子見しているというわけで、カード利用が制限されるわけでもありません。

増額制限ができるように、カードのランクアップ申請も可能です。温情発行だからとランクアップができないわけではありません。

 

ランクアップに関しては、カード会社側が大丈夫だという確証を得れば、「ゴールドやプラチナにランクアップさせませんか」という誘いをもらうこともできます。

また、最初は温情発行でも、安定してたくさんの決済を積み重ねれば、カードによってはブラックカードへのインビテーションを受け取ることも可能です。

クレジットカードの中にはブラックカードの存在しない種類もありますので、あくまでそのランクが存在していればという話ですが、温情発行でもカードのランクアップを狙うことは十分に可能です。温情発行でも一つのチャンスとなり得るのです。

 

ただし、気をつける必要があるのは「カードを取得してすぐにランクアップ申請をする場合」です。

増額申請と同じく、カード会社が様子見している段階では、ランクアップの申請をしても拒否される可能性が高いです。

ゴールドやプラチナへのランクアップが申請により可能なカードでも、まずはクレジットカードの利用履歴を積み重ね、申請は慎重に行いましょう。

 

ランクアップの申請も、「カード会社から誘われる」か「ある程度の期間様子見して確固とした信頼を得てから」することが重要です。

 

審査が心配なら温情発行を狙おう!おさえたい基本事項

クレジットカードの発行には必ず審査がつきまといます。

カード会社にとって「お金を返してもらえるか」は重要事だからこそ、どんなクレジットカードにも審査というカード会社側の判断機会が設けられています。

 

クレジットカードの発行を考えている場合は、「自分が申し込み基準を明らかに超えていると考えられる」クレジットカードに申し込むのが一つの方法です。

しかしどうしても欲しいカードがある場合は、申し込み基準の点からクレジットカードを選んでも「本当は欲しいカードがあったのに・・・」と悔いが残ることでしょう。

そこで、申し込み基準と自分の年収や仕事の状況を確認し、ぎりぎりのラインだと感じたら、温情発行に賭けるのも一つの方法です。

 

温情発行を狙うためには、どんなことを知っておけばいいのでしょうか。また、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

 

温情発行はどのカード会社にもある

温情発行についての考え方は、どんなクレジットカードでも同じです。

仕事が不安定であったり、年収に不安が残っていたりするケースにおいて、クレジットカード会社が「とりあえずカードを発行して様子見しよう」という発行が温情発行です。

どんなクレジットカードでも温情発行の可能性があります。

 

温情発行を狙う場合は、「あまりに条件がかけ離れたカードに申し込まない」というポイントがあります。

 

基準に対して申込者の状況がぎりぎりなところを温情で発行してもらうのが温情発行です。

年収300万円の人が年収1,000万円のクレジットカードに申し込みをした場合、ぎりぎりどころかまったく満たしていないわけですから、温情発行も難しいです。

このように、あまりに条件がかけ離れた申し込み基準に対して申し込みを行うことは温情発行を狙う場合にNG行為です。

 

この温情発行に関する基礎知識は、エポスカードや楽天カードといったカードの発行もとに関わらず全般的に言えることです。

 

温情発行からクレジットヒストリーを積み上げよう

ゴールドやプラチナカードの中にもいきなり申し込むことのできるクレジットカードがあります。

ゴールドやプラチナカードは一般カードより基準が厳しく設定されています。

審査を通すかどうかの判断も、一般カードより基本的に厳しめです。

ランクカードを狙う場合は温情発行ではなく、通常のカードからクレジットヒストリーを磨いてランクアップを狙いましょう。その方が、より申請が通りやすくなると考えられます。

 

三井住友visaやjcbの温情発行は金融機関を使う手も

クレジットカードの中には、金融機関を通して申し込みができるカードもあります。visaやjcbなどが代表的な例です。

銀行などに足を運んだ時に、窓口でvisaやjcbのクレジットカード申し込み書やチラシが置かれているところを目にした経験がありませんか。

 

金融機関を通して申し込みができるクレジットカードは、温情発行のチャンスを高められる可能性があります。

金融機関に申し込みをした後は、金融機関から申し込み書が各クレジットカードの審査部門へ送付されます。

金融機関側がクレジットカード会社とやり取りする機会があるため、金融機関と良い付き合いをしていれば、金融機関側に一押ししてもらえる可能性があるのです。

 

金融機関側も、お客さんを失いたくはありません。クレジットカードの勧誘をして「審査が通りませんでした」では、お客さんの心証に関わります。

そこで、残高や取引状況を確認して、クレジットカード会社に一押ししてくれることがあるのです。

 

もちろん必ず一押ししてもらえるというわけではありません。審査落ちする時はしてしまいます。

金融機関にとっては良いお客さんでも、カード会社にとってリスクのあるお客さんだと判断されれば温情発行も難しいことでしょう。

ただ、カードの申し込みを受け付けているお店や企業と良い関係が築けていれば、それが温情発行に繋がるケースもゼロではないということです。

 

プリペイドカードやデビットカードも併用しよう

クレジットカードを申し込む場合は、たくさんのカードに間隔を開けずに申し込んでしまうと、カード会社側の疑念に繋がります。

特に、審査落ちしているのに短い期間でクレジットカードを何度も再申し込みすることや、たくさんのクレジットカードに対して一気に申し込みをすることを「申し込みブラック」と呼ぶことがあります。

この申し込みブラックは、温情発行を狙うケースで気をつけたいことの一つです。

 

ぎりぎりのラインの場合、あくまで様子見での発行ですから、申し込みブラックが発覚するとすぐに審査落ちになる可能性が非常に高いと言えます。無理に別のカードを申し込むのではなく、自分の目的とするカードだけを申し込むといいでしょう。

 

プリペイドカードやデビットカードを活用するという方法もあります。

こちらは審査なしで発行することができます。温情発行でショッピング枠やキャッシング枠が足りないケースや、温情発行狙いのために申し込みブラックを回避したいケースでは、プリペイドカードやデビットカードを賢く使うことも考えてみてはいかがでしょう。

最後に

クレジットカードの温情発行は、カード会社が「とりあえず様子見しよう」と判断することにより、枠を小さくしてクレジットカードが発行されるケースです。

温情発行かどうかは券面からはわからず、カード会社も答えてくれません。

カード自体も特に利用制限や増額申請の制限がかけられるわけではなく、通常のカードと同じように利用することができます。「温情発行も一種の審査パス」「ただし様子見つきの審査パス」と解釈するとわかりやすいのではないでしょうか。

 

クレジットカードの申し込み基準がぎりぎりの場合、温情発行を狙って申し込むのも一つの手です。

温情発行であってもクレジットカードが発行されたら、クレジットヒストリーを重ねることによりプラチナカードやブラックカードにすることも夢ではありません。増額やランクアップの申請は慎重に行い、温情発行かどうかはあまり気にせず、一つのチャンスだと考えてクレジットカードを有効活用してみてはいかがでしょう。

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