電子マネーやスマートフォンを使った簡単決済などのキャッシュレスの支払いが広く普及しています。
これらの決済方法よりも以前から広く親しまれていたのが、クレジットカードによる決済です。
クレジットカードは多くの人が持っていることから、使い方や注意事項についてあまりよく知らないまま使用している人が多いです。
なかでもクレジットカードの有効期限は、適切にクレジットカードを使用する上で最も重要な項目の一つに数えられています。
クレジットカードの有効期限が切れてしまうと、普段のお買い物はおろか、クレジットカードから引き落としになっている公共料金の支払いも滞ってしまいます。
その結果、生活に支障をきたす、なんてこともあります。
そのような事態に陥らないためにも、ここではクレジットカードの基礎知識として、クレジットカードの有効期限とその更新についてご紹介します。
クレジットカードの有効期限が切れたら?
まずクレジットカードの有効期限について見ていきましょう。
そもそもなぜクレジットカードに有効期限があるの?
支払いに便利なクレジットカードですが、何故有効期限が設定されているのでしょうか。
大きく分けて二つの理由が考えられます。
理由1 クレジットカードの状態を保つため
カードの老朽化・破損を防ぐためです。長年クレジットカードを使用していると、スキャンのタイミングや財布の中で硬貨とぶつかるなどして、クレジットカード表面に細かな傷がついてしまうことがあります。
また個人情報が記載されている磁気の部分が劣化して、スキャンが難しくなり支払いに利用できなくなるということもあります。
クレジットカードを提供する会社としては、このようにカードの劣化によってクレジットカードの利用者の満足度を下げたくないものです。
これらを防ぐために、一定期間で新しいカードに交換することができるように、クレジットカードに有効期限を定め、定期的に交換するような仕組みがとられていると考えられます。
理由2:クレジットカード機能の向上
二つ目に、新しいクレジットカードには最新の防犯機能を盛り込むことができるということです。
スキミングなどのクレジットカードに記載された個人情報抜き取り、多額の現金を引き出される被害などを後を絶ちません。
このような被害を根絶するためにもクレジットカード会社は日々新たな防犯技術をクレジットカードに盛り込んでいます。
一定期間で新しいカードに交換してもらうことで、クレジットカード自体の防犯機能を向上させ、現金を騙し取られるなどの被害を減少するために、クレジットカードには有効期限が設定されています。
有効期限の見方は?
まず初めにクレジットカードの有効期限を確認してみましょう。
お手持ちのクレジットカードのおもて面の会員番号の近辺に、「09/22」などと表記があると思います。
上のクレジットカード画像の黄色で囲った箇所ですね。
この表記は、エンボス加工と言われる文字が浮き出ている処理を経ているために、見つけやすくなっています。この表記のうち、左側が「月」を表し、右側が「年」を表しています。
先ほどの例で示した「09/22」であれば、このクレジットカードの有効期限は2022年9月であることを示しています。
この表記方法は、国際規格で決められているそうで、日本人には馴染みがない表記方法ですが、裏返して言えばどのようなクレジットカードも同じ表記方法がとられているということです。
これを機に覚えてしまいましょう。
クレジットカードの有効期限後の更新
基本は自動更新
クレジットカードの有効期限が来たら、利用者がすべきことは何かあるでしょうか。
基本的にはクレジットカードは自動更新されます。従ってクレジットカード会社によっても異なりますが、クレジットカードの更新期限の1ヶ月前ほどに新しいクレジットカードが送付されます。
有効期限の一か月前を過ぎてもクレジットカードが届かない場合には、クレジットカード会社に電話をして、新しいカードの配送状況などを確認してみても良いでしょう。
自動更新されない人もいる?
基本的に多くの場合ではクレジットカードは自動更新されます。
しかし、以下に挙げる三つのパターンではクレジットカードが自動更新されず、更新期限の1ヶ月前を過ぎても新しいカードが届かないことがあります。
これらに該当している場合には、注意が必要です。
パターン1:利用実績がない
利用実績なしで更新されないパターンは、わたしもかなり経験しています。
無料クレジットカードマニアなのでたくさん作るのですが、すべては当然使いきれません。
でもなぜ「利用実績無い」と更新されないのでしょうか。
クレジットカードの多くには年会費が設定されています。
年会費を収益のもとにしているというのもありますが、クレジットカード会社にとって発行したクレジットカードを管理する手数料の名目で徴収していることが多いです。
でも、なかには年会費無料をうたうクレジットカードも存在します(このサイトは無料カードにこだわっています)。
少なからずクレジットカードを管理する経費をクレジットカード会社は支払っているにも関わらず、有効期限内の間全くクレジットカードが使われなければ、経費の分だけ損失を上げていることになります。
クレジットカードは使用されることによって、販売店などから手数料を徴収することで収益を上げるビジネスモデルです。
従ってクレジットカードを発行しているにも関わらず使用されなければ、クレジットカード会社にとってそのカードを管理する理由はありません。管理するコストばかり掛かって、クレジットカード会社にとってマイナスなのです。
これを回避するためには、年に1回や2回でもよいので、クレジットカードを使ってお買い物をするようにしましょう。
お買い物でなくとも、電気代や水道代の支払いをクレジットカードを使ってするだけで、年間12回以上お支払いをすることになります。
便利なクレジットカードはこのように守ってください。
パターン2:新規に別のクレジットカードを作った
クレジットカード会社は利用者の信用情報を常に確認しています。
信用情報に書き込まれるのは、クレジットカードやローンなどの借金を遅滞なく支払っているか、新たにクレジットカードを発行したか、などです。
クレジットカードの支払いが遅れてしまうと信用情報に傷がついてしまうのは多くの人が知っていますが、新たにクレジットカードを発行することもクレジットカードの更新の際にはネガティブに見られる情報です。
新規にクレジットカードを持つということは、そのクレジットカードを利用して借金をする可能性があると判断されます。
そして新たに借金を抱えることになれば、利用者の返済能力に疑問符がついてしまいます。信用情報に傷がついている時に、クレジットカードを新たに発行するのには注意が必要です。
パターン3:滞納などで信用情報に傷がついている
これは多くの方がご存知なのではないでしょうか。
クレジットカードの請求に対して支払いが遅れてしまうと、信用情報に傷がついてしまいます。
これは更新されるカードのみならず、他のクレジットカードや住宅ローンでの支払いでも同様です。更新期間までに、これらの行為がなかったかどうか振り返っておく必要があります。
更新されない場合に備えて、支払い明細はチェックしよう
クレジットカードは便利であるが故に、どれだけ使って請求額がどれほどになるのか事細かに確認していない人も多いことでしょう。
ある日突然クレジットカードが更新されないことを防ぐためにも、毎月の支払い明細はこまめに確認しておく必要があるでしょう。
自動更新されない場合、分割払いやリボ払いはどうなる?
それでは、すでに分割払いリボ払いなのでお金を借りているクレジットカードの更新が受けられなかった場合、支払いはどうなるのでしょうか 。
結論から言えば、それまで借りている金額をまとめて一括で請求されます。
そもそも一括で払えない金額であるから、分割払いをリボ払いにしているのです。
クレジットカードが自動更新されないことによって、この金額が一度に請求されてしまうことで、支払いをすることができず自己破産に陥るケースもあります。
分割払いやリボ払いを継続するためにも、クレジットカードを更新されるように日々利用状況には注意を払っておく必要があります。
有効期限後、カードが更新された場合の疑問
無事クレジットカードの有効期限後に更新された場合の疑問を見ていきましょう。
新カードはいつ使える
めでたくクレジットカードが自動更新され、新しいカードが手元に届きました。
それではこのカードはいつから使えるのでしょうか。
実は、新しいカードは手元に届いた時点で、すぐその場から使用することができます。
クレジットカード会社の方で情報の引継ぎが済ませたあるために、届いた新カードは届いたその場から使うことがあります。
旧カードははさみを入れたほうが良い?
新しいカードが届いたならば、古いカードは不要です。
だったら、無駄に取っておかないできちんと処分したほうがよいのでしょうか?
古いクレジットカードは個人情報の塊であるので、はさみを入れてバラバラにしてから捨てるようにしましょう。
古いカードであっても多くの情報が含まれており、悪用される危険があります。特に個人情報を読み込むときに使っている時期の部分はなるべくバラバラに切り刻むことをお勧めします。
有効期限後、更新時に増枠される人はどんな人?
新しいカードになって、利用限度額が増額されていることもあります。
利用限度額が増額されていれば、一度にできるお買い物の金額も上がるため利便性が向上します。
では、どうしたらこの利用限度額は増枠されるのでしょうか。
これはなかなかテクニックのいる方法です。まず毎月利用限度額の半額までギリギリまで使います。
例えば利用限度額が50万円のカードの場合、2月にカードを利用して支払う金額は25万円に抑えます。
翌月3月も同じ25万円使います。
こうすると、2月の支払いが確定してから実際に支払いが発生するまでの間合計で50万円クレジットカード会社から借りている期間が発生します。
毎月の限度額まで使われたことは信用情報にもちろん記載されます。
そして使ったぶんだけ毎月きちんと伝えなく請求額を支払います。
こうすることによってクレジットカード会社としては、発行したクレジットカードが多用されていることを確認することができます。
そして信用情報と照らし合わせて問題がなければ、利用限度額を増額する場合があります。
クレジットカード限度額の増額をお考えの方は是非この方法を試してみてください。
有効期限の基礎知識
有効期限は最長何年?
クレジットカードの有効期限は、発行を申請する人によってまちまちですが、一番最初に発行される時には大体1年間です。
その後利用状況がクレジットカード会社にもわかるようになるため、利用状況に問題がなければ、次の発行の時には2-3年など、長くなります。
そして最長で6年までの有効期限を与えられることがあります。
有効期限の長さが、利用者の信用度合いであるとみて間違いなさそうです。
是非6年間の有効期限のクレジットカードを発行されることを目指してください。
カードの種類によって有効期限は違う?
クレジットカードの種類によって有効期限は異なります。
これはクレジットカードを発行する会社がそれぞれ異なるからです。とはいえ、良い状況が続けば卵など長くなっていきます。
まとめ
日々の生活に欠かせないクレジットカードを活用するために知っておきたい基本情報をご紹介しました。
有効期限を確認して、クレジットカードと長いお付き合いができると良いですね。
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