受けられるのは必要最低限の機内サービスのみですが、リーズナブルな価格で航空機に搭乗できるLCCを利用する人が増えています。
LCCで移動することが多い人であれば、LCC系クレジットカードを利用することによって、お得にマイルやポイントを貯めたり、特典サービスを受けることが可能です。今回は、おすすめLCC系クレジットカードについて、それぞれの特徴を比較しながらご紹介します。
代表的なLCC系クレジットカード
代表的なLCC系クレジットカードとして、Solaseed Air(ソラシドエア)カード、AIRDO VISA(エアドゥビザ)カード、Peach Card(ピーチカード)の3つがあります。
それぞれ強い路線が異なっているため、使い方によって自分に合ったクレジットカードを選ぶことが大切になってきます。
年会費は?
それぞれのクレジットカードの年会費は、以下のようになっています。
LCC系カードの年会費
- ソラシドエアカード:1,250円(税抜:初年度無料)/ ゴールドカードは10,000円(税抜)
- エアドゥビザ:1,600円(税抜:初年度無料)/ ゴールドカードは1年目6,000円(税抜)、2年目以降12,000円(税抜)
- ピーチカード:JCBは永年無料 / VISAは初年度無料で、入会後2年目以降は前年カード利用がない場合および「マイ・ペイすリボ」を解約した場合、1,250円(税抜)の年会費が発生 / プレミアムカードは5,000円(税抜)
どのカードでもゴールドカードやプレミアムカードでないベーシックのタイプを選べば、初年度は無料で利用することができます。ただ、2年目以降も無条件に年会費無料で利用することができるのはピーチカードJCBだけになります。
ピーチカードはJCBとVISAから選ぶことができますが、ソラシドエアカードとエアドゥビザカードはVISAのみの発行になっています。
還元率は?
ソラシドエアカードとエアドゥビザカード、ピーチカードVISAは三井住友カードと連携して発行していますので、三井住友カードのポイントサービスであるワールドプレゼントポイントを貯めることができます。
3社とも独自サービスで展開すると規模が小さいのでショボいポイントサービスになりそうですが、三井住友VISAのサービスに乗っているのが良いんですよね。
利用金額に応じて貯まったワールドプレゼントポイントは、マイル移行やポイント移行、キャッシュバック、景品交換など、幅広く便利に利用することが可能ですのでとても便利です。
ソラシドエアカード、エアドゥビザカード、ピーチカードVISAで通常の買い物を行うと、1,000円ごとに1ワールドプレゼントポイントを貯めることができます。
1ワールドプレゼントポイントは、5円換算で三井住友iDの利用代金として使うことができます。
1,000円使うごとに5円貯まる計算になりますので、ソラシドエアカード、エアドゥビザカード、ピーチカードVISAの通常ショッピングでの還元率は0.5%になります。
また、これらのクレジットカードを持つことによって、三井住友カードが運営しているショッピングモールである「ポイントUPモール」経由で商品を購入することができます。
ポイントUPモールには、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング等のインターネット店舗が多数が登録されており、通常の2倍から20倍のポイントを受け取ることが可能で、とてもお得になっています。
ピーチカードJCBの場合、1,000円の買い物でJCBの1Oki Dokiポイントが貯まります。
1Oki Dokiポイントは、5円換算でnanacoやwaonのポイントに変換することができるため、ピーチカードJCBを使った通常ショッピングでの還元率は0.5%になります。
さらに、ピーチカードJCBを利用すれば、JCBのショッピングモールである「Oki Dokiランド」を利用することができます。
Oki DokiランドにもAmazon・楽天・Yahoo!ショッピング等のインターネット店舗がたくさんあり、最大20倍のポイントが受け取れるようになっています。
出張や旅行の行先と頻度によってカードを選ぶことが重要
ソラシドエアは九州(宮崎)、エアドゥは北海道(札幌)、ピーチは関西(大阪)に本拠地を置いています。
そのため、本拠地中心に航空便が設定されており、仕事や旅行などで航空機を利用する際の行先と頻度によって、LCC系クレジットカードを選ぶことが重要になります。
また、特定の空港で土産物などを買うことが多い人は、割引を受けられるクレジットカードを選ぶ方がお得です。
ソラシドエアカードがおすすめ人
九州や沖縄に行く人はソラシドエアカードがおすすめ
ソラシドエアカードを持っていると、那覇空港と鹿児島空港の対象店舗で優待を受けることができ、土産物などを5パーセント割引で購入することができます。
機内販売の10%OFFもあります。
羽田から九州や名古屋から沖縄などの空路に強いので、九州・沖縄方面に行く人、縁がある人はソラシドエアカードを使いましょう。
関西にお住まいならピーチカード
関西に住んでいて、関空からLCCを使うなら絶対にピーチカードがおすすめです。
ピーチカードの場合、関西国際空港の対象店舗で1,000円以上の買い物をすれば合計金額から10パーセント割引の特典を受けることができます。
機内販売の10%割引もありますよ。
北海道に行くならエアドゥビザカード
エアドゥカードには、空港内店舗での割引がありませんが、それを上回る搭乗ボーナスというポイント制度があります。
年間1回以上エアドゥに搭乗したら、100ポイントがもらえるという制度です。エアドゥのポイントは本当に価値がすごく高くて、1ポイント辺り5.8円もの価値があります。
ゴールドカードの場合なら200ポイントものボーナスポイントがもらえます。
100ポイントで580円くらい還元されるってことですね。
もし、ゴールドカードを作るなら200ポイントもらえますので、1,100円以上の還元があります。
これはかなり大きいので、北海道方面に行く人はエアドゥカードを作るべきですね。
もっともお得なカードは?
LCC系カードの場合は、どれもそれぞれお得で、自分に合った使い方をするのが一番です。
3つのLCC系クレジットカード(ベーシック)の初年度年会費が無料で、買い物をした際の還元率にも差がないことから、
- 九州に行くことが多い人はソラシドエアカード
- 北海道向けの航空便に搭乗する機会が定期的にある人はエアドゥビザカード
- 関西に飛行機で行くことがある人はピーチカード
を選ぶことによって、マイルやポイントを効率よく貯めることができ、長い目で見てお得になっています。
しかし、無理やり一番お得なカードを決めるとしたらどこになるのでしょうか?
そのための前提として、特定の地域に航空機で行くことがあまりない人を想定して考えます。
特に飛行機を利用する地域に偏りがない場合は、もっともお得なLCC系クレジットカードはピーチカードJCBです。
最大の理由は、年会費が永年無料になっていることです。
LCC系クレジットカードの還元率はどれを選んだ場合でも、高還元率を持つ他社のクレジットカードと比較して低めであるため、メインのカードとして利用する意味はそれほどありません。
サブカードとしてLCC系クレジットカードを持つ場合、年会費が永年無料であることが重要になってきますので、ピーチカードJCBがもっともお得なカードになります。
また、ピーチカードを持っていれば、会員限定の航空券セールを年2回利用することができます。
LCC料金の航空券がさらに安くなるため、非常にリーズナブルな価格で航空機に搭乗することができます。
ゴールドカードやプレミアムカードを持つ意味は?
ソラシドエアカードとエアドゥビザはゴールドカード、ピーチカードはプレミアムという上級カードが用意されています。
前述の通り年会費が高額になりますが、ベーシックカードと比べて、ゴールドカードやプレミアムカードの付帯保険は金額が大きくなり、マイルやポイントの上乗せ特典があります。
また、ソラシドエアカード・ゴールドであれば全国の空港にあるエアポート・ラウンジを利用することができ、ピーチカード・プレミアムは航空券セールを年4回利用できるなど、特定の優待を受けたい人にはメリットがあります。
ただ、ベーシックカードであれば初年度年会費無料ですが、ゴールドカードとプレミアムカードは最初から年会費が発生します。
高めの年会費を初年度から支払ってまで、LCC系クレジットカードのゴールドカードやプレミアムカードに入会する特段の理由は見当たりません。
まとめ
LCC系クレジットカードの代表格であるソラシドエアカード、エアドゥビザカード、ピーチカードは年会費の価格に違いはありますが、還元率は差がありません。
また、カードによって機内販売割引があったり、ゴールドカードで空港ラウンジが使えるなどの特典がありますが、決定的な差にはなっていません。
マイルやポイントの貯めやすさという観点から、利用することが多いLCCの系列クレジットカードを持つことがお得になりますが、年会費永年無料でLCC系クレジットカードを保有できることから、ピーチカードJCBがおすすめです。
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