小田急電鉄が発行している小田急OPカードは、小田急百貨店を利用する人や小田急電鉄の沿線に住んでいる人にとって、大変便利でお得なクレジットカードです。
今回は、小田急電鉄沿線在住の方に必須のクレジットカードである小田急OPカードについて、ご紹介します。
OPクレジットカードの年会費
前述の通り、OPクレジットカードの年会費は初年度無料ですが、クレジットの利用がなければ2年目以降、500円(税抜)の年会費が発生します。OPクレジットカードの家族会員カードを発行すると、初年度は年会費無料で2年目以降、1人につき100円(税抜)の年会費が発生します。
ただし、カード名義人、家族会員のどちらかが年間1回以上クレジットの利用をすれば、翌年度の年会費が名義人、家族会員ともに無料になります。
OPカードのポイント制度
PASMOにオートチャージでポイントがもらえる喜び
OPクレジットカードを保有することで、便利なPASMOへのオートチャージサービスを利用することができます。
オートチャージサービスは、PASMOの残高が設定金額より少なくなると、電車や地下鉄などの改札に入場する際、自動的に設定金額がクレジット決済され、PASMOにチャージされるサービスのことです。
PASMOへのオートチャージ利用代金分も、OPクレジットカードの利用ポイント対象になります。
電子マネーへのチャージでポイントが付与されるクレジットカードは限られているため、OPクレジットカードを保有することで、PASMOオートチャージでポイントがもらえるといううれしさがあります。
小田急ポイントサービス加盟店でポイントが2重取りできる
OPクレジットカードを保有していれば、小田急ポイントサービス加盟店でポイントの2重取りができます。
小田急ポイントサービス加盟店には、小田急百貨店などのショッピングをする施設だけではなく、ホテル、レストラン、観光・レジャー、交通、スポーツクラブなど、さまざまなジャンルのお店があります。
OPクレジットカードを使い、小田急ポイントサービス加盟店でショッピングをすると、カード提示による0.5パーセントのポイント付与に加えて、クレジット利用に対する0.5パーセントのポイントが上乗せされるため、ポイントの2重取りができ、とてもお得になっています。
小田急線に乗車しただけでポイントが貯まる
OPクレジットカードでオートチャージしたPASMOを使って小田急線に乗車をすれば、月間の乗車に応じて最大7パーセント分の「小田急乗車ポイント」が貯まります。
小田急線にオートチャージ機能付きのPASMOで乗車した際、小田急乗車ポイントが貯まる仕組みになっていることから、小田急沿線に住んでいる人にとって見逃せないポイントになっています。
ただし、定期券による乗車は小田急乗車ポイントの対象になっていないため、小田急乗車ポイントを獲得するためには、PASMOにチャージされている残額を利用して自動改札機を通り、小田急線に乗車する必要があります。
ポイントの価値は1ポイント1円
OPクレジットカードで貯まったポイントは、小田急ポイントサービス加盟店で1ポイント=1円で利用することができます。
また、小田急グループ各社が提供している「ポイントサービス企画商品」と交換することもできます。
ポイントサービス企画商品には、フィットネスクラブの1日トライアル利用券や、ホテルでのカフェランチを楽しむことができるランチチケットなどがあり、インターネット上で好きな商品を選ぶことができるようになっています。
電子マネーとの連携は?
OPクレジットカードは、さまざまな電子マネーとも連携しています。前述の通り、OPクレジットカードを使ってPASMOのチャージが可能で、ポイントは満額付与されます。
WAONにはチャージできませんが、SMART ICOCA、モバイルSuicaはチャージすることが可能です。
Edyの場合、VISAかMasterを選ぶことでチャージ可能ですが、JCBではチャージできません。一方、nanacoにチャージすることができるのはJCBのみで、VISAとMasterはチャージすることができません。
OPカードの最大のメリットは小田急その他のメリット
田急百貨店、小田急ポイントサービス加盟店での買い物が最低5%~最大10%お得
OPクレジットカードのその他のメリットとして、小田急百貨店や小田急ポイントサービス加盟店でショッピング利用した際のポイント還元率が最低5パーセントも貯まります。
さらに、年間80万円以上利用すると10パーセント還元になります。
小田急OPカードのポイント還元率
誰でも | 5%還元 |
年間80万円以上使うなら | 10%還元 |
5~10%OFFで利用できる店舗
5%~10%オフで利用できる店舗は小田急沿線上にかなり豊富にあります。
特に新宿駅周辺にはかなり多いので、新宿駅利用者の方は
サービス分野 | 店舗名 | ポイントが貯まるか、使えるか |
---|---|---|
ショッピング系 | 小田急百貨店 | ポイントが貯まる、使える |
ショッピング系 | 新宿ハルク | ポイントが貯まる、使える |
パン屋 | HOKUO | ポイントが貯まる、使える |
コンタクト | アークスコンタクト、みんなのコンタクト | ポイントが貯まる |
コーヒー | KALDI(カルディ) | ポイントが貯まる、使える |
ケーキ | 銀座コージーコーナー | ポイントが貯まる、使える |
他にもメチャクチャ人い範囲の店舗で5%offが利用できるので、小田急沿線住みの人、通勤で新宿駅を使う人は小田急ポイントカードを作ることを考えてみてください。
小田急ポイントカード公式サイトをチェック
ロマンスカー利用者は絶対作れ、特急料金の最大5%が返ってくる
通勤などで小田急ロマンスカーを使っている人は、絶対に小田急ポイントカードを作らないと損します。
ショッピングほどではないですが、1%から5%とロマンスカーの特急料金が返ってきます。
しかも、少額からでも5%還元になるので、ほとんどの人が利用可能です。
利用金額 | 還元率 |
---|---|
3000円未満 | 1% |
3000円~1万円未満 | 3% |
1万円以上 | 5% |
Odakyu OX ストアでポイント割増
OPクレジットカードを使って、スーパーマーケットであるOdakyu OX ストアで買い物をすれば、月間利用金額に応じて翌月のポイント倍率の割増があります。
また、Odakyu OX ストアで定期的に実施されている「ご愛顧感謝デー」には、通常の3倍のポイントが付与されます。
東海プラスEXで新幹線が割引
OPクレジットカードがあれば、東海道新幹線のインターネット予約・チケットレスサービスである「東海プラスEX」を利用できます。
東海プラスEXを利用することで、年間を通じて365日いつでも割引のお得な値段で東海道新幹線に乗車することができます。
但し、東海プラスEXを利用するためには、年会費が500円(税抜)発生します。
OPカードの疑問
解約しやすい?
OPクレジットカードを解約する場合、小田急カード専用デスクにカード名義人本人が連絡する必要があります。
インターネットで解約をすることはできませんが、電話で必要事項を伝えることによって、簡単に解約手続きを行うことができます。
沿線外に引っ越したら解約すべき?
小田急電鉄沿線外に引っ越した場合、OPクレジットカードを保有する意味があるかどうか悩む場合があるかもしれません。
沿線外に引っ越しをした後でも、小田急百貨店やOdakyu OX ストア、小田急ポイントサービス加盟店で買い物をする可能性があれば、OPクレジットカードを持っておくメリットはあります。ただ、これらのお店に行く機会がなくなる場合、OPクレジットカードを保有しておく意味はあまりありません。
家族カードはお得?
家族カードの年会費は100円(税抜)であり、カード名義人か家族会員のどちらかが1年に一度OPクレジットカードを使えば、名義人と家族会員両方の翌年年会費が無料になります。
また、小田急電鉄沿線に住んでいたり、小田急百貨店やOdakyu OX ストア、小田急ポイントサービス加盟店でショッピングをすることがあれば、家族カードはお得になります。
紛失した場合の対応は?
OPクレジットカードを紛失した場合は、「紛失盗難受付デスク」にすみやかに電話で連絡をする必要があります。万が一、不正利用があり被害が発生した場合であっても、届出日から60日前までさかのぼり、それ以降に発生した損害については規定に沿って補償されます。
なお、OPクレジットカードの再発行手数料として、1,000円(税抜)が発生します。再発行された新カードが手元に届いた後に古いカードが見つかった場合は、ハサミを入れて処分する必要があります。
OPクレジットカードのデメリット
小田急電鉄沿線に住んでいたり、小田急百貨店などで買い物をすることが多い人にとってメリットが多いOPクレジットカードですが、デメリットとしては通常ショッピングの還元率が低い点があります。
通常ショッピングの還元率は0.5パーセントであり、他の高還元率を持つクレジットカードと比較すると見劣りする数字になっています。
あくまで、小田急沿線の人が使うとめちゃくちゃお得になるカードって位置づけで、沿線外の人はそこまでおすすめじゃないんですよね。
また、ポイントの有効期間が短いこともOPクレジットカードのデメリットと言えます。
ポイント有効期間が3カ月から1年3カ月になっているため、ポイント残高を常に意識しておかなければ、失効してしまうことになりかねないというデメリットがあります。
付帯保険
OPクレジットカードには、国内、海外旅行保険は付いていません。付帯保険が必要な場合は、他のクレジットカードに入会する必要があります。
OPクレジットゴールドカードはおすすめ?
OPクレジットカードの上位カードとして、OPクレジットゴールドカードがあります。
年会費は10,000円(税抜)ですが、初年度は無料で、カード利用年額が200万円(税込)以上の場合は、本会員・家族会員とも翌年度の年会費が無料になります。
また、国内・海外旅行保険も充実しており、買物保険も付いています。国内28空港、海外1空港のエアポート・ラウンジを利用することができる特典もあります。
しかしながら、年会費無料のクレジットカードでも付帯保険が充実しているカードがあり、エアポート・ラウンジを利用できるゴールドカードで、もう少し年会費がリーズナブルなクレジットカードがあります。また、OPクレジットゴールドカードのポイントの貯まり方は、通常のOPクレジットカードと同じです。
小田急百貨店や小田急ポイントサービス加盟店などで高額な買い物をする予定がある人でない限り、OPクレジットゴールドカードを持つ特別な理由は見当たりません。
国際ブランドはどこがお得?
OPクレジットカードは、JCB、VISA、Mastercardの国際ブランドから選ぶことができます。
年会費などの違いはありませんが、どの国際ブランドを選ぶかによって、電子マネーへのチャージ分にポイントが付くものと付かないものがあります。モバイルSuicaとSMART ICOCAにチャージを行った際、VISAとMasterはポイントが満額付きますが、JCBは付きません。
前述の通りしましたが、VISAかMasterを選ぶことでEdyへのチャージは可能ですが、JCBではチャージ不可になっています。また、nanacoにチャージ可能なのはJCBだけで、VISAとMasterはチャージできません。ど
の電子マネーを使っているかによって選ぶ国際ブランドは変わってきますが、税金や公共料金などをコンビニエンスストアで払っている場合、JCBを選ぶことでnanacoへのチャージが可能で、チャージして支払った分のポイントが付与されます。
小田急ポイントカードとOPクレジットカードどっちがお得?
小田急電鉄はOPクレジットカードに加えて、クレジット機能が付いていないポイントカードも発行しています。小田急ポイントカードはポイント専用カードであり、年会費は不要ですが、カード発行手数料が100円(税込)が発生します。
OPクレジットカードの場合、初年度年会費無料で、年間1回でもクレジットの利用があれば2年目以降の年会費がかかりません。
そのため、費用の面では、年会費無料にすることが可能なOPクレジットカードの方がお得になっています。ポイントカードの申し込みは13歳以上になっており、即時発行が可能であるため、当日の買い物からすぐに利用可能になっています。
OPクレジットカードの場合、原則として18歳以上で安定継続収入がなければ申し込むことができず、審査に時間が必要であるため、入会のハードルはポイントカードの方が低くなっています。
また、OPクレジットカードにはクレジット利用ポイントが付与され、カード紛失・盗難時のポイント補償がありますが、ポイント専用カードにはこれらの特典がありません。
ただ、一番大きな違いが小田急百貨店でのポイント還元率。
OPクレジットカードは、初年度から5%引きでOPポイントカードを大きく上回るだけでなく、
OPクレジットカード | OPポイント専用カード | |
---|---|---|
支払い方法 | 現金・クレジット | 現金 |
「クレジットご利用ポイント」 | ○ | × |
カード紛失・盗難時のポイント補償 | ○ | × |
小田急百貨店のポイント還元率 | 5%~10% | 3% |
まとめ
OPクレジットカードは、小田急電鉄沿線に住んでいる人や小田百貨店などで買い物をする機会がある人にとって大変お得なクレジットカードです。
年に1回ショッピングなどで使うことによって、年会費がかからないことから一度保有してみて、メリットを試してみる価値があるクレジットカードです。
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